大分都市広域圏の魅力

頭料理

 岡藩主中川久清治政(1615~1681年)の頃、海から遠く離れたまちでも魚をおいしく食べる生活の知恵として生み出されたのが頭料理。身だけでなく、頭、エラ、アゴ肉、皮などあらゆる部分を各所に応じた切り方で調理し、湯引きします。材料はニベ、アラ、ハタ、クエなどの大型の白身魚。季節の野菜を添えて竹田特産のカボスで作った二杯酢、三杯酢でいただきます。

合いまぜ

 竹田地域で正式なお膳にはいつも出された、豆腐を使った郷土料理です。一般的な“白和え”と違う点は、ぜんまいなどの山菜をはじめ、干し椎茸、切干大根など乾燥して保存されたものをたっぷりと使った田舎のお御馳走だということです。以前は砂糖が贅沢品であったため、よかれとかなり甘くしていただくことも多いようです。
 また、砂糖がなかった時代には、甘酒などをうまく甘みとして利用して作っていたようです。合え混ぜとも言います。

やきもち

 小麦粉を平もち状にして油で焼いたやきもちは、“小昼(こびる)”にお茶請けとして親しまれていました。夏のやきもちにはかぼちゃのあんや味噌あんを入れて食べられることもあります。

鶏めし

 大分県は鶏肉の消費量が多いことで知られていますが、ここ竹田も鶏天をはじめ、さまざまな場面で鶏肉が登場します。
 以前は各家庭で鶏を飼っていたので、お祭りやお祝いのときには、家で鶏をつぶし、丸ごと大切に調理していただいていました。鶏めしは特に、鶏ガラを一緒に炊き込み、しっかりとだしの効いた美味しいお御馳走です。

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